ロコモティブシンドローム(ロコモ)
「歩く」「立つ」が以前より大変になっていませんか?
「最近、歩くのが遅くなった」
「階段がつらくなった」
「つまずくことが増えた」
「立ち上がるときに何かにつかまりたくなる」
そんな変化は、運動器の衰えのサインかもしれません。
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、骨・関節・筋肉・神経などの運動器の障害によって、立つ・歩くといった移動する能力が低下した状態をいいます。
進行すると日常生活に支障をきたし、将来的に介護が必要になるリスクが高まります。
大切なのは、「年齢だから仕方ない」と考えず、早い段階で身体の変化に気づくことです。
あなたは大丈夫? ロコモをチェックしてみましょう
次のようなことはありませんか?
★ 片脚立ちで靴下をはくのが難しい
★ 家の中でつまずいたり、滑ったりする
★ 階段を上るのに手すりが必要
★ 掃除機をかける、布団を上げ下ろしするなどの家事が大変になった
★ 買い物した荷物を持ち帰るのが大変
★ 15分程度続けて歩くことが難しい
★ 横断歩道を青信号の間に渡りきれないことがある
こうした変化は、筋力やバランス能力、関節機能などが低下しているサインかもしれません。
以前はできていたことが難しくなってきたら、一度ご相談ください。
なぜロコモになるの?
ロコモは、単に「年を取ったから」起こるものではありません。
加齢に伴う筋力やバランス能力の低下に加えて、
変形性膝関節症
骨粗しょう症・骨折
腰部脊柱管狭窄症などの脊椎疾患
関節リウマチ
腰痛・膝痛
など、さまざまな運動器の病気が関係することがあります。
痛みがあるため身体を動かさなくなると、
痛い → 動かない → 筋力が落ちる → さらに動きにくくなる
という悪循環に陥ることもあります。
そのため、「運動不足だから運動すればいい」と考えるだけでなく、まず動きにくくなった原因を確認することが大切です。
ロコモ予防は「原因を知ること」から
「歩けなくなってきたから、とにかく筋トレをする」というだけでは十分ではありません。
膝が痛い方、腰から脚にしびれがある方、骨粗しょう症のある方など、それぞれ身体の状態は異なります。
当院では医師が診察し、運動機能低下の原因となる病気がないかを確認します。
必要に応じて、
運動器疾患の治療/物理療法/運動器リハビリテーション
などを行い、身体の状態に合わせて運動機能の維持・改善を目指します。
リハビリテーションで「いつまでも自分の足で歩く」を支えます
ロコモの予防・改善では、身体の状態に合わせて適切に運動することが大切です。
当院では、理学療法士が一人ひとりの身体の状態を確認し、
★ 筋力
★ 関節の動き
★ 柔軟性
★ バランス能力
★ 歩き方
★ 日常生活での身体の使い方
などを評価します。
そのうえで、一人ひとりの状態や目標に合わせた運動や、日常生活での動作についてアドバイスします。
「まだ歩けるから大丈夫」ではなく、「これからも歩き続けるために」。
身体の状態に合わせて、運動機能の維持・改善を目指していきます。
→ リハビリテーションについて詳しく見る
ご自宅でできる「ロコトレ」について
日本整形外科学会では、ロコモ予防のための運動「ロコトレ」を紹介しています。
ご自宅で取り組める運動ですが、年齢や筋力、関節の状態、痛みの有無などによって、適した運動は異なります。
身体の状態によって適した運動は異なりますので、痛みのある方は無理をせずご相談ください。
日本整形外科学会「ロコモONLINE」
骨粗しょう症にも注意しましょう
ロコモを考えるうえで、骨の健康も重要です。
骨粗しょう症になると骨折しやすくなり、特に脊椎圧迫骨折や大腿骨近位部骨折は、その後の歩行能力や日常生活に大きく影響することがあります。
骨折をきっかけに身体を動かす機会が減り、筋力や運動機能がさらに低下してしまうこともあります。
当院では、腰椎・大腿骨を測定するDXAによる骨密度検査にも対応しています。
→ 骨粗しょう症・骨密度検査について詳しく見る
膝や腰の痛みも、そのままにしないでください
「膝が痛いから歩かない」
「腰が痛いから外出しない」
という生活が続くと、身体を動かす機会が減り、徐々に筋力や体力が低下してしまうことがあります。
膝や腰の痛みの原因を確認し、適切に治療することもロコモ予防につながります。
→ 膝の痛みについて詳しく見る
→ 腰痛について詳しく見る
また、
「歩くと脚が痛い・しびれる」
「休むとまた歩ける」
「以前より長い距離を歩けなくなった」
という方は、腰部脊柱管狭窄症などの脊椎疾患が関係していることもあります。
→ 脊椎疾患について詳しく見る
健康寿命を延ばすために
ロコモは、ある日突然始まるものではありません。
「階段がつらくなった」
「歩くのが遅くなった」
「つまずくことが増えた」
「外出するのがおっくうになった」
といった小さな変化が、身体からのサインであることがあります。
早めに身体の状態を確認し、原因となる病気があれば治療し、必要に応じて適切な運動やリハビリテーションを行うことが大切です。
いつまでも自分の足で歩き、自分らしい生活を続けるために。
気になる身体の変化がありましたら、お気軽にご相談ください。